肛門科診療

肛門外来, 便秘および消化器内科外来

肛門の病気の約90%は 内痔核, 裂肛, 痔瘻の3大疾患で占められます. 最も多いのは内痔核(いぼ痔)で成人の約80%に見られます. 下痢や便秘などがきっかけになって出血や痛み, 脱出など治療が必要な状態になります. 裂肛は切れ痔とも呼ばれ, 肛門を取り巻いている括約筋と呼ばれる筋肉の締まりが強い人に起こります。下痢でも便秘でも肛門が切れて出血と強い痛みが起こります。

内痔核と裂肛の大部分は, 投薬に加えて外来での結紮治療など専門的な治療で改善します. 手術は必要ありません. 便秘は加齢とともに増加し, 高齢者では20%以上の人の悩みになっています. 便秘の人ではうつなどの心の病になることが多いことがわかっています. センナや大黄などの刺激性下剤は安易に用いるべきではなく, 当院では食事指導の他, 下剤が必要な場合もガイドラインに沿った順番に薬剤を用いて, 毎日の生活の質を改善するように指導します.